中年太りは、生き残りの方策!

 あまり苦労をしなくても、20代では体重を維持することができます。ところが、中年に差しかかってくると、徐々に体重が増え続け、しばしば中年太りの状態になります。このようにして肥満が進むと、糖尿病、高血圧、心臓疾患、さらに認知症等の病気になる危険が増えます。若いときとそんなに違わない生活をしているのに、なぜ中年太りが起きるのでしょう?
 人類の歴史を通じて、「飢餓をいかに克服するか」は、常に最大の課題でした。中年になれば、食物獲得の能力に陰りが生じます。「中年太り」はそのようなハンデを克服するための「体の知恵」と深い関係があるのです。

加齢とともに低下する「代謝」とは?

 食べたものは体の中で最終的にエネルギーや体重に変化し、その過程は「代謝」と呼ばれます。代謝によって食物から引き出されたエネルギーは、動く・考える・体温や内臓の動きを維持する等に必要で、すべての「体の動き」はエネルギーなしには実現しません。
 中年に差しかかると、たとえ食物をとるチャンスが減っても、生き延びようとする「体の知恵」が働き始め、「代謝」の低下した状態がもたらされるのです。代謝を低下させて「体の働き」を落とせば、必要なエネルギーの量が減り、食物が足りない状態でも生き延びることが可能になるからです。

中年太りは、自然な体の営み

 「食物を得難い状態で代謝の低下が起きる」ことは、大昔の人々にはとても合理的なしくみですが、現代のように「食物が容易に得られるのに代謝が低下」すれば、食物からのエネルギーがどうしても消費エネルギーを上回るという結果になります。行き場を失ったエネルギーは「体重増加」として蓄えられます。そして、成長が止まった成人の体重増加の主役は「脂肪」なのです。
 「代謝の低下」とともに「食欲の低下」が起これば中年太りは避けられるはずです。実際にそのような傾向も起きているのですが、食欲の低下の割合が代謝の低下の割合にわずかに追いつかないことで肥満がつくられているのです。その結果、1日約50キロカロリー程度の過剰なエネルギーが脂肪となって蓄積され続けてしまいます。

食事を減らすより、〝代謝アップ〟!

 中年太りが「体の知恵」の結果であるとしても、健康維持には大きなマイナスですから対策が必要です。ひとつの方策は、大昔の人々と同じように食べる量を減らすことですが、世界中の先進国で肥満者が増え続けていることも、ありとあらゆる「ダイエット法」が現れては消えていくのも、食事量を減らすことがいかにむずかしいかを示しています。そこで残る方策が「代謝を上げる」ことなのです。
 それは、ある程度「意思の力」で可能です。例えば、一生懸命働く・考える・運動する等、若いときと同じように「活発に生活する」ことを心がけ実行することは、間違いなく代謝の低下を抑え、中年太りを防ぐとこにつながります。そして、トウガラシの成分には、このように活発な生活を送ろうとする人をサポートする機能のあることが知られています。
 代謝を上げるためのさまざまな試みこそが、現代の人々が中年太りに対抗するためのもっとも本質的な方策なのです。

「いきいき通信」Vol.71より転載

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