快眠セラピスト/睡眠環境プランナー
三橋 美穂先生

寝具メーカーの研究開発部長を経て独立。全国での講演や執筆、個人相談のほか、ベッドメーカーのコンサルティング、ホテルのコーディネイト、快眠グッズのプロデュースなど、睡眠関連事業にも広く携わる。眠りを多角的にとらえたアドバイスには定評があり、睡眠スペシャリストとしてテレビや雑誌等、多方面で活躍中。

あなたの寝室。もしかして、色に問題がありませんか?

 暑い季節には夏向きの寝具を選んだり、室温を涼しく設定したり等、暑くても入眠しやすい環境づくりを工夫される方は多くいます。それでも、なかなか快眠が得られないのは、暑さのせいだけではないのかもしれません。そもそもの睡眠環境はいかがでしょうか。
 気持ちよく眠れる睡眠環境の基本は、リラックスできることです。
インテリアにはそれぞれの好みがあると思いますが、最もリラックスできる色というのは、ベージュやパステルカラー等、やわらかな印象をもつものです。鮮やかな青や緑にもややリラックス効果がみられますが、赤や黄色、オレンジは脳を興奮させるため、寝室には向かない色なのです。ですから、もし鮮やかな色が寝室の大きな面積を占めていて、目に入る印象が強いと、眠れなくなる可能性があります。
 寝室のベースカラーとなる壁や床、天井等背景の色は簡単には変えることはできませんが、かけ布団のカバーやカーテン等、寝室で大きな面積を占める色にリラックス効果の高い淡い色あいのものを選ぶようにすると、寝室のリラックス度が高まります。また、たくさんの色が混ざった統一感のないインテリアが快眠を遠ざける原因になることもありますので、色数を3色以内に絞るのもポイントです。色を絞ることで調和のとれた睡眠環境を作りやすくなります。

パートナーやペットと一緒に寝ていませんか?

 パートナーやペットと一緒に寝ているという方もいらっしゃると思います。パートナーと共にいる安心感や幸福感は確かに入眠に良い効果をもたらしますし、ペットの癒し効果というのも絶大です。でも、睡眠のことだけを考えると別々に寝ることをおすすめします。
 パートナーと一緒に睡眠すると、相手の体動やいびきが気になり、どうしても眠りが浅くなりますし、体温も違いますので、季節に合わせた温度対策が意味をなさなくなることもあります。
 ベッドを使われている方は、パートナーと一緒に寝るのであれば、シングルベッドを2台くっつけて、かけ布団は別々にするのがおすすめです。寝室に余裕がなく、ベッド1台という場合は、横幅140cmのダブルサイズ以上のもので、振動が伝わりにくいポケットコイルやジェルタイプのマットレスを選ぶのが良いでしょう。
 ペットと添い寝するとどうしても自分の動きをがまんしてしまう傾向がみられ、それによって睡眠の質は確実に低下してしまいます。睡眠中には自然と寝返りをしますが、寝返りには筋肉をほぐして疲れをとったり、血液やリンパ液の流れをよくしたり、体温を調整したりする大切な役割があるのです。また、ペットの鳴き声やエサの催促で睡眠が分断されることもあります。
 ペットと一緒に寝たい気持ちはよくわかりますが、快眠を考えるならばその気持ちを抑えて別々に寝ることをおすすめします。どうしても一緒に寝たい場合は、ペットに遠慮せずに動くようにしましょう。

寝室が散らかっていて、ほこりがたまっていませんか?

 もしかして日頃、寝室の片づけをおこたっていませんか。散らかった寝室で眠れたとしても、それは決して快眠ではありません。ほこりや湿気がたまった寝室では、本質的なリラックス感は得られないからです。
 うつ傾向にある人は、部屋が汚いことが特徴としてあげられます。心が疲れているので、部屋を片づける気力がないこともありますが、逆に部屋が散らかっていることで、何事も面倒くさくなって、心が疲れていくこともあります。
 毎日気持ちよく眠りにつくには、寝室を片づけて、部屋も心もすっきりすることです。
 まずは寝る前に1分、ベッド周りを簡単に整えてから寝るようにしましょう。朝起きたら、かけ布団や枕の位置を整え、窓を開けて換気するようにしましょう。たったこれだけのことでいいのです。
 寝室をいつも整えておくためには、置くものはできるだけシンプルにするのもポイントです。一度に片づけができなければ、頭の周りから順に片づけていくのもコツです。1か所がきれいになれば、他の場所も片づけたくなってくるものです。
 さまざまな面で睡眠環境が整ってこそ、季節に合わせた快眠の工夫も生きてくるものです。ぜひ、夏の快眠を考えると同時に、睡眠環境も見直してみてください。

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